女性の体にちょっといい話

「花粉症とおくすり」

花粉症とおくすり

年間を通じてアレルギー症状に悩まされている方も多いと思います。長く続く症状は本当についらいですね。
花粉症対策としては、花粉を吸わないことが一番の予防ではありますが、症状が出始めると仕事や日常生活の支障となり、おくすりの服用がかかせません。
花粉症のおくすりは眠くなると敬遠されがちですが、鼻炎症状などが長期に続くことでも疲労によって睡眠不足をおこします。それよりは、眠くなりにくいおくすりを選んだり、夜寝る前に服用してみてはいかがでしょうか?疲労を軽減させたり、飲み方を工夫することで治療の効果を高めます。

「EPA」

いわし、さば、あじ等の青身魚に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、血液をサラサラにして固まりにくくしたり、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らして善玉コレステロールを増やしたり、血管をしなやかにするといった、とても良い働きがあることがわかっています。
また近年EPAがアトピー性皮膚炎、花粉症、気管支ぜんそく等のアレルギー症状や、炎症性疾患の改善にも有効であることがわかっています。
現在、高純度EPA製剤が医療用医薬品として高脂血症等の治療に用いられていますので、興味のある方はご相談下さい。

「乾燥肌」

秋から冬にかけて、年間を通して最も湿度が下がり空気が乾燥する季節特有の皮膚症状です。
お肌の表面がカサカサし放っておくとあかぎれ、ひび割れを起こしてしまうことも…
また何とも言えない痒みを伴うこともあるようです。
このような症状でお悩みのかたはぜひ一度ご相談ください。
乾燥肌の原因を知り、適切な予防及び治療を行ない寒い季節を乗り切りましょう!!

くるみの健康・美容効果

くるみは腎臓の機能を高める、肌を美しくするなどの様々な健康美容効果が期待できます。くるみは果肉の6-7割が脂肪分でリノール酸がその大半を占めています。
他のナッツ類に比べタンパク質も良質でカロチン・ビタミンB1・B2・Eなどビタミン類も豊富です。
肥満防止とコレステロール値を下げるには植物性タンパク質を多く摂ることが大切です。くるみを毎日少しずつ食べていると植物性脂肪であるリノール酸がエネルギー代謝を正常にしてくれ肥満や糖尿病の予防に役立ちます。
ただしいくらやせる脂質を含んでいるとはいえ、食べ過ぎるとカロリーオーバーで太ってしまいます。カロリー制限と共に1日40g:約7個を目安にくるみを食べるようにすると良いでしょう。
またくるみの脂肪の中には不飽和脂肪酸が多く含まれているため、常食していると血中の老廃物を除去し、血管を丈夫にする働きがあります。
動脈硬化の予防に加え血管の若さを保ちます。

血栓症に注意してください。

月経困難症治療薬(ルナベル配合錠・ヤーズ配合錠)や経口避妊薬(マーベロン・トリキュラー錠)を服用すると、ごくまれに血栓症(血管内に血のかたまりが詰まる病気)を起こす可能性もあります。
次のような症状があらわれた場合はすぐに救急医療機関を受診してください。

  • 突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み
  • 激しい頭痛、舌のもつれ、しゃべりにくい
  • 突然の視力障害
医療機関を受診する際は、”患者携帯カード”を必ず提示して下さい。
血栓症の早期発見のためにも定期的に診察を受けましょう。

旬の“かんきつ類”で健康に!

2~3月は、イヨカンやハッサクを主とした“かんきつ類”が美味しい季節です。
かんきつ類はビタミンCやシネフリン、クエン酸を豊富に含んでいます。
ビタミンCには風邪に対する抵抗力を高める効果が、シネフリンには風邪によるのどの痛みを和らげる効果があると言われており、クエン酸は疲労回復に良いと言われています。
体調を崩し易いこの時期にこそ、旬のかんきつ類を適度に摂取して、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか?

唇のケア

唇のケア

冬は空気が乾燥して唇が荒れやすくなります。
水分が奪われてカサつき、ヒビ割れてしまうことも…。
唇は水分を保持する角質層がとても薄く皮脂腺がないので、荒れやすいのです。
まず潤いを与え保護するためには、薬用のリップクリームが効果的です。
塗るポイントは洗顔後すぐに塗ることと、唇の口角や輪郭までたっぷりと塗ってください。
また保湿の為にマスクも効果的です。
風邪をひいて鼻閉になり、口呼吸から唇が荒れてしまう事もありますので、鼻・咽頭・唇を保護するためにマスク着用をお勧めします。
唇の荒れが気になってきたら、保湿たっぷりの唇パックをお試しください。
蒸しタオルを用意し、オリーブオイルやはちみつなどを混ぜたものやワセリンあるいはリップクリームを塗り、ラップで覆ってその上から蒸しタオルを乗せ、5分~10分後コットンで優しく拭き取ります。しっとりとした唇が戻ってきます。
荒れをひどくするのは、気になって唇を舐めたり、カサカサした皮をむいたりすることなので、気をつけましょう。
唇の荒れの原因が食生活からきていることもありますので、体の中からケアをして栄養価としてビタミンB2(レバー・納豆・うなぎなど)を毎日の食生活から摂るように心掛けてみてください。

健康的な髪の毛をいつまでも。

春から夏にかけて紫外線が一年で最も強く肌同様髪も大変ダメージを受けています。
また「髪は健康のバロメーター」と言われるように、栄養不足、不規則な生活、ストレス、紫外線や毛染めによるダメージなどは髪のコンディションに影響し、パサつきや抜け毛の原因になります。
健康で美しい髪作りは、まず、規則正しい生活と外的なダメージを防ぎ、髪の素となる栄養素と、発毛を促進する栄養素を充分に摂取することが大切です。

髪は90%がタンパク質でできていますので、良質の動物性・植物性タンパク質をバランスよく摂取しましょう。

亜鉛・銅は抗酸化作用や黒髪の色素であるメラニン色素の生成に必要です。
銅はレバーやココア、亜鉛はごま・牡蠣に多く含まれています。
ビタミンAは頭皮を丈夫で健康に保ち、艶のある髪の発毛を促進するので、ビタミンAを多く含むレバー・うなぎ、ほうれん草などを摂取するようにしましょう。

またビタミンEは頭皮の血行を良くし、抜け毛を防いで老化を防ぎます。アーモンド、大豆、落花生などに多く含まれています。

昔から髪に良いといわれている“ワカメ”にはヨウ素を多く含み基礎代謝を促進し発毛を促します。
ヘッドスパなどの頭皮ケアや髪のキューティクルを保護するトリートメントなど、髪を外から守ることも同様に大切です。
また、髪は女性ホルモンと深い関わりが有ります。抜け毛や薄毛が気になる方は、一度ご来院ください。
年齢が出ると言われる髪。しっかりと体の中と外からケアをして、いつまでも艶とハリのある健康的で美しい髪を保っていきましょう。

夏の肌トラブル

夏の肌トラブル

高温多湿の日本では汗による肌トラブルが増えています。
発汗によって出たアンモニアなどの汗の成分が皮膚表面に刺激を与え肌が荒れる“汗荒れ”(肌が荒れて痒みが出たり湿疹が出る)、汗腺が詰まって汗がうまく発汗されずに皮膚の内側に染み出して痒くなる、子供に多い”あせも”(肌が炎症を起こしあかくなったり痒み、ヒリヒリ感が出る)などがありますが、近年あせもは大人にも広がって来ています。
汗をかいたらこまめに汗を拭きとりシャワーを浴びる、また衣類も吸汗・速乾のものを着用するなどなるべく肌を清潔に保つことが大切です。
また肌の表面が傷んでいますので、シャワーの後はクリームやローションで保湿をして適度な潤いを与えてあげましょう。

「菌」を食べて体の中から美しく!

発酵食品を毎日の食生活に積極的に取り入れる「菌活」によって美容や健康維持を心がけている女性が近頃増えています。
きのこや納豆、味噌など、馴染みがある食材ですが、「菌」が持つ美容・健康効果が、あらためて見直されているようです。
20代から40代の女性の約7割以上の方が普段の食生活で、発酵食品を1日1食以上摂取するよう「意識している」と答え、食材としてはヨーグルトがトップとのこと。
食材の効果としてヨーグルトは乳酸菌による花粉症予防、味噌などの麹菌には整腸作用による便秘予防、納豆は納豆菌による動脈硬化予防の効果が期待されます。
きのこ類はビタミンB群が豊富で肌荒れ予防になります。
食事でとりこんだ菌は、大体3日ほどで体外に出てしまうため、毎日継続して食べ続けることが重要です。
ちなみに、腸内にいる善玉菌の働きをよくするための「エサ」として必要なのが食物繊維とオリゴ糖。現代人の腸内環境の悪化は、食物繊維不足が最大の原因です。根菜や豆などで食物繊維をとることも、「菌活」の一助になります。
「菌」を食べることは、美容だけでなく健康づくりの一助にもなりますので、毎日の食事において上手に「菌」を取り入れると良いと思います。

「睡眠は美肌のもと」

気温温度が高くなる真夏には、寝苦しさから睡眠不足になってしまう人も多いのではないでしょうか。女性にとって「睡眠は美しさのもと」と言われている通り、良質な睡眠はどんな美容液もかなわないほど肌の再生力があると言われています。
睡眠といってもお肌にとっては、いつ寝はじめるかという、「時間帯」がとても重要です。できれば23時、できれば22時に布団に入るのが理想と言われています。
夜更かしをした次の日の朝、肌がくすんで張りがなく、いつもの自分より老けて見える、鏡の前でそんな経験をしたことはどなたにでもあると思います。
人間は睡眠をとることによって副交感神経優位の状態をつくりだし、昼間の活動状態とのバランスをとります。そのためには、人間の体に合った時間帯に眠ることがとても大切なのです。個人差はありますが、22時に寝る習慣をつけると、肌は確実に以前よりもきれいになります。これは、副交感神経が優位になることによって血流が改善され、老廃物の排泄がよくなるためです。毎日とはいかなくとも、早寝を心掛けていくと、お肌の違いを実感できるのではないでしょうか。また、睡眠不足が続くと「体がだるい」「やる気が出ない」といった体の不調につながり、日中の活動に影響してしまうことも…。快眠に適した室温は26℃、湿度は50%~60%といわれています。エアコンや扇風機、水枕やひんやりタイプの敷きパットなど活用して環境を整えておくのも良いでしょう。
日中カーテンを閉めて、室内に熱気を溜め込まない工夫も大切です。遮光カーテンやガーデニングで緑のカーテンで窓辺を覆うのもお勧めです。
寝苦しい夏でも、良質な睡眠をしっかり確保して快適に夏を乗り切りましょう。

「骨を丈夫に!」

骨密度は20才をピークに加齢とともに減少します。特に女性は、男性より骨量が少なく、閉経後は骨からカルシウムの溶出を防ぐ女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少により骨粗しょう症になりやすいと言われています。

骨密度とは、骨に含まれるカルシウムやリン・マグネシウム・ナトリウムなどのミネラルの量のことを言い、骨密度が低くなると骨がスカスカになってもろくなり、骨折しやすくなります。

閉経後の女性はカルシウムを1000~1500mg摂取しましょう。骨の成分は新陳代謝で毎日新しいものと入れ替わりますので、骨の材料となるカルシウム、骨代謝を盛んにするビタミンD、骨の形成を促すビタミンKを毎日の食事でしっかり摂ることが必要です。
また、日光浴や適度な運動をしましょう。日光にあたることにより摂取したビタミンDが活性化して、カルシウムの吸収を促進します。運動により骨に適度な負荷をかけることで、骨の形成が活発になり、丈夫になります。
特に閉経後の女性は、エストロゲンの減少により骨密度が低下しますので、エストロゲンと同じような働きをするイソフラボン(きな粉・凍り豆腐・油揚げ・納豆・みそ・豆乳・豆腐などの大豆加工品)の摂取を心がけましょう。
骨密度を維持して骨粗しょう症を予防する食生活を心掛け、丈夫で健康な骨を保ちましょう!

「生姜の効果」

家庭の中で身近な「生姜」には多様な薬効があります。実際漢方薬の約7割に生姜が使われているほどです。ショウガの成分の中で特に注目されているのが、辛味の主成分であります免疫機能を高める働きのあるジンゲロールとカラダを温める効果のショウガオールです。ショウガを加熱すると、ジンゲロールがショウガオールに変化します。
生姜を飲むことで、女性に多い「冷え性・むくみ・便秘」といった問題が改善されます。特に体温の低い午前中に飲むことをオススメします。
また、食べ方によっても、効き目が変わることがわかってきています。
生の生姜と過熱した生姜は、どちらにより大きな効能があるのでしょう。
実は、生の生姜の方が、優れています。
また、注意すべきことは、酸化するのが早いことなのです。
生姜をすり下ろしたら、すぐに食べることが、1番理想的です。
また、生姜は冷蔵庫に保存していると、本来の成分がなくなると言うこともわかっていますので、室温で、新聞紙に包んで保存するのがいいです。また、生姜の皮に成分があるので、薄く削ぐ程度が良い様です。
ショウガの摂取量は、1日10gが目安です。スライスなら6枚、おろしたものなら小さじ1杯ほどの量です。生姜を食べて体の中から温まり寒い冬を乗り越えましょう!

風邪を引いた時に飲む「ぬるめの生姜湯」はオススメです。
生姜を生で下ろして作る生姜湯は、熱いお湯を加えるとジンゲロールがどんどんショウガオールに変わってしまうので、ぬるめのお湯であれば免疫力を高めるジンゲロールとカラダを温めてくれるショウガオールのダブル効果が得られます。お好みで黒砂糖やはちみつを加えてお試しください。

「水分補給と糖尿病」

水分補給と糖尿病

夏場は猛暑により、飲料水を多く摂取していますが、ついつい口当たりのより清涼飲料水を飲みすぎる傾向があります。
糖分の多いものばかりは禁物です。気が付かない内に、高血糖になり、さらに、口やのどが乾く。又、砂糖入りの清涼飲料水を飲む。血糖値が上昇する。これの悪循環になります。結果、高血糖になり糖尿病ということになります。飲み物に糖分が含まれていれば種類は問いません。大半の人が糖尿病ということに気付かず、口が乾くのは、暑さのせいと思ってしまうようです。
夏場は特に、急激に高血糖になり、中には、昏睡に陥ったり、急性膵炎を起こす人もいるそうです。
そうなる前に、食欲がないから…とか、熱中症になったら大変…などの理由で飲んでいる方は今から飲みものに注意しましょう。これからは、のどが乾いたら、お茶やお水も交えて飲むようにしましょう。

「葉酸」

葉酸はビタミンB群に属する水溶性のビタミンです。からだの中にためておくことができませんので、毎日の食事から摂ることが必要になります。野菜に多く含まれますが、食品から必要量を摂取するのは難しく、サプリメントの利用も推奨されています。
胎児の成長や発達に欠かせないことから妊娠中に摂取を勧められた方も多いかと思いますが、高血圧・動脈硬化・脳血管障害の予防にも有用とされておりますので、生涯にわたって摂ることを心がけると良いと思います。
薬局やコンビニでも手軽に購入できますが、一日の必要量を摂取するには3~4錠も服用しなくてはならない商品が多いようです。一日の必要量を1錠でまかなえるものもございますので、ご相談ください。