市川医院 大里郡,寄居駅 産婦人科・内科

マタニティーライフ

はじめに

当院は外来専門のレディースクリニックですので、分娩はお受けすることはできません。しかし少しでも地域の妊婦さんのお力になれればと考えております。
ゆっくりと赤ちゃんをエコーでみたい、赤ちゃんの性別を今一度確認してみたい、かぜをひいてしまった などなど、ご相談ください。

 

妊娠初期のライフサポート

(1)流産を予防しましょう

まだ赤ちゃんも小さく、流産の心配な妊娠初期。過労や睡眠不足のないようゆったりとした生活を心がけるようにします。
また長距離のドライブや激しい運動、セックスなども、出血やおなかのハリの原因になりますので避けるようにしましょう。

心配な症状・・・出血、強い腹痛やハリ、普段と違うおりもの、はげしい動悸など


(2)つわり・・・食べられるときに食べられるものを

空腹時に症状が強まることがありますので食べられるときにすぐつまめるものを用意しておくと症状を軽くするために効果的です。
食事があまりとれず、水分も摂取できないようなときは、脱水や代謝障害をきたすおそれもありますので早めに受診しましょう。

心配な症状・・・はげしい嘔吐、下痢、水分摂取不可など


(3)日常生活・・・からだをいたわりながら

家事や仕事などあらゆる生活において妊娠前に比べてペースダウンしましょう。
疲れたらすぐ休むようにして下さい。妊娠中は新陳代謝がさかんになりますので、毎日入浴するかシャワーを浴びるようにします。
また、禁煙、禁酒をこころがけましょう。お茶、コーヒーなどに含まれているカフェインの摂取も控えめにするこ とも大切です。


(4)妊娠中のおくすり・・自己判断しないで!!

妊娠中だからといって過剰におくすりを怖がる必要はありません。
妊娠前から飲んでいる薬、気になる不快な症状(風邪、胃痛、頭痛、便秘等)があるときは産科医に相談しましょう。サプリメントや漢方薬も同様です。

 

妊娠中期のライフサポート

妊娠中期とは、5ヶ月~7ヶ月(16週~27週)までをいい、「安定期」と言われる時期になり、比較的過ごしやすくなります。
どんどんお腹が大きくなり、胎動なども感じられるようになります。
この頃、ツワリも治まり食欲も出てきますので、妊娠初期の頃より、体重の増え方も良くなります。
しかし、急激に増えすぎるのも、妊娠中毒症などの引き金になりますのでよくありません。
1ヶ月に1kgくらい増える程度が調度良いと言われていますので、気をつけるよう心がけることをおすすめします。


(1)便秘の予防をしましょう

ホルモンが多く分泌されて、大きくなった子宮が大腸を圧迫してしまうことが原因です。
お腹に負担のない散歩など適度な運動や、食物繊維がたっぷり含まれている食品を取ることを心がけ、ひじきやわかめなどの海藻、きのこ、豆類、プルーンなどを積極的に食べるようにしましょう。
起き抜けに冷たい水を飲むのも効果的です。ひどいときは医師に相談しましょう。


(2)おなかがかゆい

ホルモンの影響で3~4人にひとりの妊婦さんがかゆみに悩まされます。
原因はおなかの皮膚が伸ばされ乾燥するためです。
シャワーをマメに浴び刺激の少ない下着を選びます。ひどい場合は医師で塗り薬をもらえます。


(3)足がよくつる・・こむら返り

体重が増えてきて筋肉の負担と血流が悪くなったのが原因で妊娠中期からよくみられます。お風呂で温めてストレッチ、マッサージをします。またカルシウムをよく取るようにします。
おなかが重くなり骨盤の関節も緩み始めるので、だんだん腰痛に悩まされるようになります。おなかを腹帯やガードルで支えます。靴は安定感のあるものを、座るときは背筋を伸ばし深くすわる。寝るときはかための布団を選びましょう。健診のときに相談すると腰痛体操を教えてもらえることもあります。


(4)逆子になっても あわてないで!

妊娠中期に入ってからの妊婦検診で、超音波検査をすると、手・足を動かしている赤ちゃんの姿を見ることができます。
妊娠中期は、赤ちゃんがよく動くので、逆子になってしまう場合があります。
この頃、赤ちゃんは、子宮の中の羊水にプカプカと浮いている状態ですので、クルクルとよく回ります。
その為、いつの間にか直っていることが多いようです。
ですから妊娠中期に逆子になっても心配のないことの方が多いようです。

 

妊娠後期のライフサポート

妊娠後期は赤ちゃんが大きく成長している喜びと共に、お母さんへの体に様々な負担も出てきます。


(1)お腹の張り

妊娠後期になると、子宮が大きくなり子宮の筋肉が張りやすくなるため、頻繁にお腹が張るようになります。とくに動き過ぎや冷え、ストレスを感じると張りやすくなるため注意しましょう。

お腹が張るタイミングはさまざまですが
いずれにしても胎動に伴ってお腹が張ったり、約30分以内に張りが治まるときは心配いりません。
ただし30分以上張りが続いたり、痛みや出血を伴う場合は、

  1. 早産の兆候がある切迫早産
  2. 胎盤が剥がれて母子ともに危険な状態になる
    常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)

などの可能性があるため、すぐに病院に連絡しましょう。
妊娠37週以降は、張りというよりも、子宮収縮によって強弱のある痛みが続いては、消える前駆陣痛が起きやすくなります。このような痛みが続くと、出産が近い証拠! 痛みが10分間隔になったら、すぐに病院に連絡を。


(2)浮腫み

妊娠中は血液の水分(血漿)が3割程度増加し、エストロジェンの作用で皮下組織により水分を溜め込む作用が働きます。そして日々成長する赤ちゃんで骨盤内は大きく圧迫されるため、下半身の血流が心臓の方に戻りにくくなるため、妊娠すると浮腫みやすくなります。
5本指のソックスを履いたり、足指を広げるグッズも最近は多く出回っていますので、そういうものを利用して足の甲のリンパの流れをよくしましょう。ソックスも丈の長めのものを着用し、足首までのスニーカーソックスはリンパの流れを遮ってしまうので妊娠中は避けましょう。

夏場でもサンダルやミュールで過ごすのは厳禁です。冷え性の人は、スパッツを着用したり、フットバス(足浴)を就寝前などにするのも効果があります。


(3)腰痛

大きくなったおなかとのバランスを取る為に、背中を反らせたり骨盤にゆがみが出てくるのが原因です。または大きくなった子宮のために「坐骨神経」が圧迫され、腰の他にも太ももやお尻なども痛くなるかもしれません。

その部分を温めたり、妊婦体操や水泳、カイロプラクティックや針治療、マッサージなどが効果があります。


(4)胃が圧迫される

大きくなった子宮が胃を圧迫するのが原因です。1回に食べられる量が減ってしまうときは、食べる回数を多くすると良いでしょう。


(5)尿がもれる

妊娠後期になると大きくなった子宮に膀胱が圧迫されて尿が近くなり、尿漏れも起きやすくなります(腹圧性尿失禁)。トイレを我慢しないでこまめにいき、生理用ナプキンなどを使って対策しましょう。

尿が漏れるからといって水分を取らないのは間違いで、尿路感染症や脱水症にかかることもあります。日常生活では次のことを心がけてください。

  • 尿意を刺激する物を避ける。カフェイン、アルコール、柑橘系、刺激のある食べ物、炭酸飲料など
  • 骨盤を引き締める体操をする
  • くしゃみなど、尿が漏れそうなときに足を組む
  • 便秘にならないよう気をつける
  • 排便中にいきまない
  • 体重管理をしっかりする(太るほど圧迫する)
     

(6)痔に!

妊娠中は胎児の成長と共に子宮が大きくなるため、直腸周囲の血管を圧迫し、血液の循環が悪くなります。 特に妊娠後期になると、赤ちゃんの頭も身体も発達し、重くなるため、 肛門はうっ血しやすくなり、その結果痔になりやすいと言われています。
初期~中期よりも後期~臨月にかけて多く、最近の調査では産後の痔も含めると2人に1人、 約半数近くの妊婦さんに大なり小なりトラブルがあるようです。
また妊娠中はなくても出産の時の怒責(いきみ)によって出来る人も多く、 産後のマイナートラブルの原因の一つにもなります。なかなか言いにくい症状ですが、実はかなりの妊婦さんが悩んでいます。
肛門の周りを清潔にして血行をよくするためにお風呂でからだを温めましょう。また食生活では植物繊維の多い物をすすんで食べましょう。


(7)股関節の痛み

子宮が骨盤を圧迫することにより、多くの人が股関節に痛みを感じます。また子宮頸管がゆるんできて赤ちゃんが下がり始めると、より痛みを感じる人がいるでしょう。

バランスが良い食事を心がけて、カルシウムを多めに取ります。痛いからといって体を動かさないよりも、適度な運動が効果が有ります。